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2016.08.17更新

今年1月、資生堂・アンフィニ事件が解決しました。当事件は、資生堂鎌倉工場で働いていた7名の女性非正規労働者が2009年5月に解雇・雇止めされたため、これが無効であるとして、派遣元会社であるアンフィニと派遣先会社である資生堂に対し、労働者としての地位の確認を求めていた裁判闘争です。藤田、川口、小野、中瀬が弁護団の中心メンバーとして活動してきました。

 当事件の解決内容は、派遣先会社である資生堂が事実上雇用責任をみとめたもので、数ある非正規労働事件の中でも画期的なものです。
 7年間もの長きにわたって先頭に立ってたたかってきた元原告の池田さんからご報告をいただきました。


 2016年1月25日東京都労働委員会の場で、資生堂、アンフィニとの解雇撤回を求めた私たちの争議が和解により解決することができました。

 思えば、2009年5月に突然降って湧いたように「明日から仕事に来なくてよい」と解雇、雇止めされてから6年と8ヶ月が経ちました。昨日の事のように思い出します。

 平穏な日常の暮らしはこの日から、これまで全く経験したことのない「争議団」として寸暇を惜しんで支援を訴え、全国を飛び回る日々になりました。職場復帰はかなえられませんでしたが資生堂、アンフィニから遺憾の意を表明された事で苦労が報われました。

 今回の勝利和解は、このような数知れない方々のご協力、ご支援により勝ち取った成果です。

 昨年3月に資生堂鎌倉工場が閉鎖され、勝利和解とは言え誇りを持って働いてきた職場に戻れない悔しい気持ちは今も変わらず、決して消える事はありません。

 しかし、皆さまのおかげで、派遣、請負を悪用し労働者を使い捨てにしてきた大企業に、社会的責任を認めさせる事が出来ました。これからも人間らしく生き、働ける社会の実現に皆さまとともに頑張る決意です。

 私たちは、この闘いの中で学んだことを胸に新しい一歩をすすめてまいります。

投稿者: 川崎合同法律事務所

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